[東広島版]2017年度入学者向けPCSSのご案内
受験生と保護者の皆様へ
初めまして。広大生協PCSSを運営する現役大学生サポーターの一人、熱田と申します。
広大生協PCSS公式ホームページにごアクセスいただき、ありがとうございます。
受験生の皆様は、二次試験お疲れ様でした。
保護者の皆様も、お子様が大学受験の一つの大きな山場を越えて安心している頃だと思います。
この記事では、試験終了後などに配布されたVsign バッグに入っている「2017新生活準備マニュアル」には載せることができなかった、広大生協PCSSの情報を紹介していきます。
広大生協PCSSとは、日々の大学生活で使うことになるパソコンの使い方を、現役広大生が新一年生に教えるセミナー…講義のようなものです。
教えるだけでなく、教える内容も全て学生が考えて組み上げています。一年生の一年間で、広大生に必要な最低限のパソコンの使い方を教え、2年、3年…と学年が上がっていってもパソコンの使い方で困ることがないようにしていきます。
広大生協PCSSが存在するその根底にある理由は、一年生にこれから使うことになるパソコンの使い方を知ってもらい、少ない労力で良い成績のとれる作成物を作ってほしいからです。つまり、パソコンやWordなどに備わっている機能を意識しなくても上手く使えるようになり、高評価(秀・優)を得られるレポートやスライド、発表を一年生の段階から作れる・できるようになってほしいのです。
これを達成できるようにPCSSでは、セミナーで扱われる内容を先輩であるPCSSサポーターが自分たちの経験や、セミナー後に実施しているセミナーアンケートの結果を元に毎年変更し、広大生に今必要なことを厳選して教えることができるようにしています。
セミナーで扱われる内容だけでなく、その内容を教える時期・順番も今年度はアンケートの声を元に大きく変更しました。それが2017新生活準備マニュアルの49, 50ページの見開きに書かれているレポート作成(第1ターム)、スライド作成(第2ターム)、論文作成(第3ターム)、プレゼンテーション(第4ターム)の順番に表れています。セミナーで先に扱う内容ほど、より早く必要になってくるものとなっています。
それでは各タームで扱う内容を紹介していきます。
続きを読むから続く記事をご確認ください。
第1タームのセミナーについて
第1ターム、大学生として過ごす最初の学期です。初めての履修登録を済ませて第一回目の講義に臨むことになりますが、受ける講義によっては二回目以降からレポート課題を出されることがあります。そのため、最初のタームにレポートについて扱います。
このレポートはただ書けばいいと言うものではありません。読み手(担当教員やTA)を考慮し、読みやすく、かつ、内容を理解しやすい良いレポートを書かなければなりません。また、書き上げたレポートの提出も重要です。印刷して提出するのか、PDF化してメールで提出するかによって変わってきますが、メールに添付してのレポート提出では、印刷して提出する時以上に注意する点が幾つかあります。
これらの、読みやすいレポートにするにはどうしたら良いの?、わかりやすく書くためにはどうしたら良いの?、提出する時の注意点って何? についてを主軸として第1タームのセミナーは進んでいきます。第1タームが終わる頃には、良いレポートが書けるようになるようになります。
(※TA:講義のサポートをする大学院生のこと)
第2タームのセミナーについて
第2ターム、大学生活にだいぶ慣れた頃であり、多くの学部学科で教養ゼミ・平和科目といった講義が始まります。ちなみに必修です! これらの講義では、他の学生とグループを組んでPowerPointを使って発表することがあります。教養ゼミを例に、実際どのようなことをするのかをお話しすると、あるテーマ(学科の専門分野に関わる事柄であることが多い)について調べてPowerPointを使って発表します。
発表は「○○というテーマについて調べて、発表しなさい」というところからスタートすることが多いです。ちなみに私のときは所属が理学部生物科学科ということもあり、iPS細胞、バイオマス、エピジェネティクスなどのテーマが出されました。「調べて発表せよ」という場合には、事前に十分に調べて発表すれば極端に間違った内容を発表する、ということはありません。
そのためこの発表で重要となってくるのは内容の正確性よりは、テーマについて調べた内容を、聞いている担当教員と同級生にいかに分かりやすく伝えることができるか、です。
分かりやすく伝えるには、話し方ももちろん大事ですが、PowerPointのスライドを発表の資料としていかに上手く活用できるかが鍵になってきます。そのため第2タームから始まるこれらの講義に合わせて第2タームではスライド作成を扱います。
スライド作成で大事なことは、先程書いたように、調べた情報をいかに整理整頓し、発表を聞く人がその内容を理解できるようにするか、です。そのためにはどうすれば良いの? それを第2タームで学んでいきます。
第3タームのセミナーについて
第3ターム、夏休みが終わって早く冬休みが来ないかな…と思っている頃です。また一年生の半分を終えて後半が始まったということで、担当教員から求められるレポートの基準が上昇します。レポートは一般的に論文を書くための練習に位置づけられています。
そのため、学年が上がるごとにレポートから卒業論文、修士論文…と名前がレポートから論文に変わっていきます。第1タームで学んだ内容がレポートを書くためのものだとしたら、第3タームで学ぶ内容は、その上昇した基準分を補い、レポートをより論文に近づける(よりハイレベルなレポートにする)のに必要なものです。また、広島大学では卒業するための卒業論文発表(卒論発表)として、PowerPointのスライドを使った発表と印刷されたポスターを使うポスター発表のどちらかが用いられています。
ポスター発表は4年生になって初めて経験する人がほとんどだと思いますが、卒論発表の方は似たことを教養ゼミなどでやることがあります。やることになるかもしれないポスター発表に緊張を感じることもあるかもしれませんが、スライドと同様にポスターも見られるもの…つまり、読み手が見ていかに分かりやすいものを作れるかが重要となるという点では変わりません。第3タームはレポートをよりレベルアップさせるのに必要なものや卒論について扱っていきます。
レポートをよりハイレベルなものに近づけさせるものは何か? それを第3タームで扱い、第3タームが終わる頃には、学年が上がっても求められる基準に合わせて各作成物を仕上げられるようになります。
第4タームのセミナーについて
第4ターム、いよいよ一年生も残りわずかとなってきました。このタームでは一見パソコンに無関係そうなプレゼンテーションを扱います。なぜプレゼンテーションをやるの? と思われる方も多いと思います。プレゼンテーションとは聞き手に自分の考えを伝え、聞く前とは違った状態に相手を持っていくことです。身近なところだと、友達に一緒に帰らない? と誘うことも、一緒に帰りたいというのを伝えて、最終的に一緒に帰るという行動を引き出しているという点ではプレゼンテーションといえます。
この例は友達との間で行われるものなのでそれほど難易度は高くありませんが、よく知らない人…就活時の面接官に対してもいずれはプレゼンテーションをする機会が出てきますし(志望動機などを伝えて、雇ってもらう)、就職後は取引先との交渉でプレゼンテーションをすることもあるでしょう(我が社と契約するメリットを伝えて、契約を取ってもらう=会社の利益につながるとともに、自身の昇進にも関わってきます)。プレゼンテーションが意外と身近なところにもひそんでいることを知っていただけたでしょうか。
自分の考えを伝えて、自分が思うように相手を動かす…少し悪い表現のように聞こえるかもしれませんが、社会に出て生きていく際に必ず必要になってきます。
そんなプレゼンテーションですが、自信を持って出来ますか? 独学で学ぶことももちろんできますが、プレゼンテーションに関するいろいろな本があって、自分で調べても結局どの方法がベストなのかわからず途方にくれてしまうかもしれません。
PCSSでは、様々なプレゼンテーション手法の中でもおすすめなものを第4タームに扱って、プレゼンテーションにおいて大切なことを皆さんにお伝えします。ここで学ぶことは普段の生活や就活以降の人生できっと活きてきます。
1年生時の成績がなぜ重要か
ここまでPCSSはどのような組織なのか、目的は何なのか、項目をなぜこの順番で教えるのかについて書いてきました。ここで4月から研究室に配属される私、熱田の実体験から、冒頭で書いた、なぜ一年生の頃から高い成績をとってほしいのか、というPCSSの存在意義に関わる部分をお話し、この記事を締めようと思います。
私は2016年度を3年生として過ごしたということで、みなさんが入学されるときには4年生で研究室に配属されます。この研究室配属に成績(GPA)が大きく関わってきます。特にどのようなときに関わってくるかというと、同じ研究室に定員を超えた志望があった場合です。よりGPAの低い学生から落とされていきます。(大学の2次試験と同じですね)私もつい最近(1月, 2月前半)まで学科内の同級生と研究室を巡るやり取りをしていました。
誰もが一番入りたいと思う研究室があります。(一年生の今の段階では想像しにくいかもしれませんが、必ずそう思う研究室が出てきます。)
しかし、先程書いたとおり、研究室には定員があってそれを越えての卒論配属はされません。GPAで決まります。このGPAは、大学の3年前期まで(4年生で研究室配属になる場合)に獲得してきた単位に秀・優・良・可・不可かに応じて重み付けをして計算されたものです。
単位自体は可以上をとればもらえます。しかし、重み付けの関係でGPAに換算した時には秀・優・良・可・不可のどれで単位をとったかが重要になってきます。
また、高校3年生になって部活が終わった同級生が急激に模試で成績を伸ばし始めて自分より上の志望の大学に合格した…という経験をした人も中にはいると思います。似たことが、大学でも起こります。
1年生や2年生の教養科目の成績は低かったけど、2年生や3年生で受ける専門科目、特に3年生の専門科目は研究室配属を意識し始めて成績が上がる、というものです。(専門科目で学ぶことを学びたいがためにその学部学科に入学しているので研究室配属云々は関係ない可能性もありますが、私の周りではそういう人が多かったです。)
つまり、専門科目のみでGPAを計算した場合にあまり差は出ません。教養科目も含めて計算した場合にGPAに差が出ます。私が何を伝えたいのかというと、1年生の頃にとった成績が、一番入りたい研究室に入れるかを決めるGPAという形で大きく返ってくる、ということです。
学部生最後の1年を一番入りたかった研究室で過ごすのか、それ以外の研究室で過ごすのかではその1年間の楽しさが変わってくるでしょうし、配属された研究室によって卒業後の人生が変わることも…あるかもしれません。
PCSSを受講した一年生には、入学後のなるべく早い段階から良い成績をとれるようになってほしい…そして自分が一番入りたい研究室で大学生活最後の醍醐味である卒業研究をしてほしい、と一年生だったときにPCSSを受け、第一志望の研究室に配属される予定の私は思っています。
さらに、私もまだ経験していませんが、就活においても第4タームのプレゼンテーション部分で学んだことを活かして第一志望の会社に入り、かつ、その会社で高い地位まで上り詰めてほしいなと思っています。
この記事が、PCSSを受講するかどうかの参考になれば幸いです。