タスクマネージャーってなに?
皆様こんにちは、PCSS広報班です。今回は「タスクマネージャー」というものを紹介したいと思います。「PCがフリーズしたらCtrl+Alt+Deleteでタスクマネージャーを開きましょう」という文言を見たことがある方は結構な数いらっしゃると思いますが、「タスクマネージャー」が何物なのかご存じの方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
タスクマネージャーとは、一言でいうと「PCの状態を確認するためのアプリ」です。現在使用しているPCやアプリの状況を詳細かつリアルタイムに確認することができる便利なアプリであり、PCの状態をチェックするために必要不可欠なツールの一つです。一方で、その多機能さゆえに少々とっつきにくい印象も感じます。そこで、今回はタスクマネージャーで何ができるのか紹介したいと思います。
なお、事前に断っておきますが、今回の記事はこれまでの豆知識ブログとは異なり、少々専門的な用語や内容が出てきます。もし文章中に分からない用語や概念が出てきた場合は、各自ネットや文献などを活用して調べていただけるとありがたいです。
また、今回タスクマネージャーを扱った環境は以下のとおりです。
・OS:Microsoft Windows10 Pro 20H2
OSのバージョンが異なる場合、タスクマネージャーのレイアウトが一部異なる可能性があります。その場合はOSのバージョンを含めて使用方法を検索すると、必要な情報を得られることがあります。
タスクマネージャーの中身
はじめに、タスクマネージャーの中身について説明します。タスクマネージャーには、「プロセス」「パフォーマンス」「アプリの履歴」「スタートアップ」「ユーザー」「詳細」「サービス」と合計で7つの項目があります。各項目の内容はこのようになっています。
名前 | 機能 |
プロセス | アプリやプログラムの動作状況を監視 |
パフォーマンス | CPU、メモリ、ストレージ、Wi-Fiなどの状況を監視 |
アプリの履歴 | Windowsユニバーサルアプリの使用状況を監視 |
スタートアップ | PCの起動時に作動するアプリの使用状況を監視 |
ユーザー | ユーザーごとの使用状況を監視 |
詳細 | アプリやプログラムのより詳細な状況を監視 |
サービス | OSの動作に必要なアプリやプログラムの監視 |
この中でPCを使用する人が使う機会が多い機能は、「プロセス」「パフォーマンス」「スタートアップ」の3つです。今回はこの3つの機能を中心に解説します。
プロセス
プロセスでは、現在使用しているアプリや背後で作動しているバックグラウンドプログラムごとに使用状況を確認することができます。

こちらはプロセスを表示した画面です。アプリごとにCPUやメモリ、ストレージなどの使用状況を確認することができます。

プロセスは、「どのアプリorプログラムが負荷をかけているのか」を確認するときに役立つ機能です。例えば、上の画像の赤線で囲った部分のうち、「CPU」というところをクリックすると・・・

ご覧の通り、赤線で囲ったCPU使用率の項目ががCPU使用率の高い順番に並べ替えられます。このようにして、どのアプリが負荷をかけているの確認することができます。
ちなみに、このプロセスの画面からアプリを強制的に終了させることができます。これにより、TeamsやOfficeなどで不具合が発生した場合もすぐにアプリを閉じることができます。やり方は簡単で、終了させたいアプリの項目を右クリックしてから「タスクの終了」をクリックするだけです!
ただし、こちらの機能はどのようなアプリやプログラムであっても強制的に終了させるため、アプリを終了したことによりPCに不具合が生じる可能性もあります。その点には注意してください。
パフォーマンス
パフォーマンスは、CPUやメモリ、ストレージの負荷を確認する機能です。CPU・メモリ・ストレージはPCを構成する重要な部品であるため、これらの部品のうちいずれか1つが壊れるととても大変なことになります。そのため、パフォーマンスの項目を確認することによってPCの部品が正常に作動しているかどうか見極めるのです。

例としてCPUの項目を見てみましょう。中央には大きくCPUの使用率を表すグラフが描かれています。このグラフはリアルタイムで更新されます。右上にはCPUの型番が、左下にはCPUの細かいスペックと使用状況が書かれています。今回はCPUを例にあげましたが、メモリ、ストレージ、Wi-Fiのネットワーク状況も同様に確認することができます。
ちなみに余談ですが、このパフォーマンス、実は左下に少しだけうつっている「リソースモニターを開く」というところからより詳細な情報を分析することができます。PCの故障などで原因を特定したい場合には、こちらを見るといいかもしれません。
スタートアップ
スタートアップでは、PCが起動したときに同時に作動するアプリまたはプログラムについて分析することができます。ここでは、PCの起動に大きな負荷をかけているアプリを探してPC起動時の作動を停止させることにより、PCの起動を高速化することができます。

どのプログラムがPCの起動に負荷をかけているか確認するためには、一番右側の「スタートアップへの負荷」という部分を確認します。この部分において、負担が「高」になっているプログラムは、PCの起動を遅くしている原因といってもいいでしょう。
アプリやプログラムのスタートアップを無効化したい場合は、無効化したい項目の部分を右クリックし、「無効化」をクリックしてください。
まとめ
タスクマネージャーは、PCの状況を細かく分析することができるツールです。「プロセス」ではアプリごとの使用状況を、「パフォーマンス」ではPCの部品ごとの使用状況を、「スタートアップ」ではPCの起動に負荷をかけているアプリを分析することができます。これらのツールを活用し、自分のPCについてより詳しく、そして自分のPCをより快適に扱えるようになっていきましょう!